【建築のプロが焦り、お客様の優先順位が低い屋根】
もう12月も半ばに差し掛かり…
今年も残すところ後3週間!?
”早いっ…”
なんて思われている方々も多いと思いますが
今年の振り返りの中で
「もうそろそろ、やろう!! と思いながら」
何年も経過している
お住まいの多数のメンテナンス!!の中で
建築のプロはとっても大事!!と思って
いるのに、多くのお客様でメンテナンス
の優先順位が低い「場所」があるんす!!
今日のブログは、
その家の場所のお話し!!
家の中で…
「最も過酷な環境に晒されている」
部位。
「屋根」
毎日の生活では、注意して見上げないと
ご家族の視界にも入りにくい位置の屋根。
でも
一年を通して太陽からの強い陽射しと
降り注ぐ紫外線の照射から、ご家族の
生活や家を守っている屋根。
1年のうち1/3は雨が降る日本の気候。
その冷たい雨からご家族の生活や家を守っ
ているのも屋根。
台風の時期は、雨だけでなく強風や吹き
付ける砂利や土埃からもご家族や家を
守ってくれているんです。
夏の厳しい暑さとはうって変わり、冬の
寒さや雪に晒されながら、ご家族の生活
や家を守っているのも屋根。
そこに
近年では、頻発する大きな地震にも
耐え忍び、ご家族の生活や家を守る役目
も屋根の大切な仕事ですよね!!
空からの雨や雪、強い陽射しや紫外線の
影響に関しては、壁ではなく家の最頂部
の屋根が最も厳しい使用環境となるため
「最も劣化が発生しやすい場所」
でもあるんです。
(写真 ジューテックホーム施工例)
ところが、実際には、
お住まいのメンテナンスやリフォームにおい
て「屋根のメンテナンス」は、多くのお客様
で、後回しにされがちなんです!!
毎日の生活で視界に直接入る機会も限られ
使い勝手の悪さや見た目の劣化が、常に気に
なる場所ではないからなんて声も。
また
実際には、こんな声も!!
多くのお客様でも「雨漏れ」をしない
ように屋根は大事!!
とは理解しつつも
家の屋根や外壁の塗装メンテナンスは、
足場設置なども必要となることから
リフォーム工事の中でも、そこそこ
纏まったご費用が必要となる工事で、
また、必要となる工期も長目がゆえに
「もう少し後回しに…」
なんて方々もまた多いんです
(写真 ジューテックホーム施工例)
でも
ココを覚えておいてください!!
屋根の劣化は、みなさま方が思われて
いるより怖いんです!!
「屋根の劣化の放置は、大切な住まい自体の
寿命を”極端”に縮めてしまう危険な行為」
そんな
屋根のメンテナンスの大きな目的な2つ!!
を覚えておいてください。
まず一つが
「見た目の印象の改善」
屋根材はご新築から長い時間が経過して
くると、太陽光に含まれる紫外線の
影響で塗料の分子結合が変化が発生し
いわゆる色あせの症状がおこるんです。
周囲の家と比較しても、みずぼらしい
屋根の我が家を、美しい街並みに調和
させる「美観の復旧」も、屋根のメンテ
ナンスの大事な目的の一つなんですね!!
そして
屋根のメンテナンスのもう一つの大切な
理由の一つが
「雨漏れの発生を防ぐ防水の目的」
近年の家の屋根材で最も一般的に使用されて
いる「スレート瓦」
セメントと繊維材料を薄い板状に窯業した
人気の屋根材ですが、その屋根の防水性は
セメントではなく表層面にほどこされた
塗料の塗膜なんですね!!
その表層の塗膜の劣化は、美観の劣化だけ
でなく雨水を屋根の内側まで浸透させて
しまう原因ともなるんです!!
大事なポイントは、屋根材(スレート瓦)の
防水性能は屋根材自体のセメントでは無く
表層面に施された塗料が担っているという
こと。
でも
実はココからが本当に知っておいて欲しい
お話し!!
「本当に怖い!! 雨漏りの事故!!」
大切なお住まいの天井や壁のクロスに、
水染みが発生している!!
放っておくと天井材や壁のクロスに、カビ
が発生してしまう事態や場合によっては
壁紙や天井の仕上げ材が、濡れた状態で
切れてしまったり、ふやけた美観になって
しまうことも。
でも
本当の「雨漏れ」の危険は、もっともっと
大きな問題に繋がる事故であることも覚えて
おいてください!!
「構造躯体の劣化による、家の寿命の短縮
や耐震性能の劣化」
屋根や窓まわりなどから、家の構造躯体内
に侵入した雨水。
その大量の水は、何日も時間を掛けながら
家の構造躯体の梁材や壁の中の柱材を伝い
部屋の天井や壁に表れてきているんです!!
皆様の目に見える部分の天井や壁のクロス
などの仕上げ材は、新しい商品に交換を
すれば元通りの綺麗な美観に回復できる
のですが、その雨漏れの水の「通り道」
であった構造材は大丈夫なの!?
が、雨漏り事故の本当に怖いところ!!
こちらの
ジューテックホームのリフォーム施工例で
雨漏れ事故の本当に怖いところをご説明
してみます!!
(写真 ジューテックホーム施工例)
ウェルリフォームに外装のご相談を頂いた
お客様のお住まい。
写真から見ても分かるように、屋根の美観
劣化は進んでいるお宅でしたので、塗装工事店
の「訪問リフォーム営業」を幾度と対応して
いたお客様。
ジューテックホームでリフォームを行わせて
頂いた近隣のご友人に紹介されて、セカンド
オピニオンとしてウェルリフォームへ
ご相談を頂きました!!
(写真 ジューテックホーム施工例)
現状のお住まいの状態を調査する為に、
屋根や壁の状態を丁寧に確認していると…
ふと、2階のバルコニーの床下(上裏)に、
水染みの跡と穴??らしき汚れを発見。
「ちょっとまずい状態の推測が…」
(写真 ジューテックホーム施工例)
住宅建築とリフォームの豊富な経験と
知識から様々なパターンを想定して
床下の穴らしき箇所と水跡を確認すると
その上部の窯業サイディング材の一部が
少し膨れている状態!!
(やっぱり)
もしかすると
塗装工事会社の外装リフォームだったら
綺麗に塗装をしてくれるのだろう…汚れ。
ですが
注文住宅のハウスメーカーのリフォーム
ならではの建築知識と経験から
塗装を施すだけでは無くて、その原因を
ちゃんと調査してするべきと判断!!
多分…
「壁の中に水が廻っている」
どこかしらから水が壁内に侵入(雨漏れ)し
その通り道の窯業サイディングが水分を
吸収して膨れ、行き場を失った水が床下
に穴を開け排水されている…(と推測)
(写真 ジューテックホーム施工例)
お客様に状況をご説明して、壁の中が目視
で確認できる状態まで解体をさせて頂くと?
案の定
2階の床やバルコニーを支える為の構造
躯体の床梁が腐朽してボロボロの状態…汗
実際に、バルコニーを歩行調査させて頂くと
フワフワと木材がたわんでいる状態を確認
(写真 ジューテックホーム施工例)
この構造躯体の腐朽状態は、床梁として
の剛性を欠如している状態。
大きな地震が起きたときの耐震性の維持
が困難なだけでなく、今後の生活で
お客様ご家族の安全すらも確保出来ない
状況をお伝えし、外装リフォームと同時
に腐朽したバルコニーの交換リフォーム
も同時に行うことに!!
そこで…
さらに、「本当に怖い雨漏れの事故」
をさらにご紹介!!
当然、お水は高い位置から低い位置に
移動していくんですね!!
と言うことは
床が腐食していると言うことは、その
上部の壁は大丈夫なの??
(写真 ジューテックホーム施工例)
「これ… 壁です!!(怖)」
空洞になっている部分は、本来は木の
柱があったところ!!
左側の見えている釘は、本来は構造躯
体のベニア板を(本来はあった)柱に
緊結する為の釘なんです!!
つまり
本来はあるべき家を支える為の柱が
腐朽して無くなってしまっていた状態。
木を腐らせているのは「木材腐朽菌」が、木の主成分
を分解(腐食)しているから。
この木材腐朽菌の増殖は、主に「温度」と「栄養」と
「湿度(水分)」の条件が揃ってしまった時!!
むしろ
通常の建築物は、その「湿度(水分)」を抑えて条件を
揃わなくしているからこそ、腐朽菌が発生増殖しない
んですね!!
ところが
雨漏りで家の構造躯体に侵入した雨水(水分)の
通り道は、腐朽菌が発生増殖する環境が整って
しまうことで、木が腐り建物の強度が低下する!!
ことに繋がっているんです!!
そして
まだまだあるんです…
「本当に怖い!! 雨漏れ事故」
発生するのは、木材腐朽菌だけじゃない!?
「シロアリ被害」
(写真 ジューテックホーム施工例)
2階の床を支える床梁の状態。
木材の表面にも水が染みて乾いた水跡が
大きく残ってますね。
でも
この写真で一番怖い現象は、写真の下部に
散らばった木屑と床梁の下端から上に繋が
る木屑のトンネル!!
これ
蟻道(ぎどう)と呼ばれる、シロアリが
生息していた形跡なんです。
(写真 ジューテックホーム施工例)
シロアリはとても臆病な性格の為、外敵や風
や光を避ける為に、自分たちで土や分泌物を
混ぜた蟻土(ぎど)で通り道となるトンネル
を製作するんですね(蟻道)
この蟻道はシロアリ調査の第一歩。
そこで大事なポイント!!
シロアリ被害が発生する条件とは!?
「水」
普段は地中のコロニー(巣)で過ごすシロアリが
良質なエサ(木)を補充するために蟻道を造り
移動をするのですが、シロアリの生存には
水分が絶対の条件なんです。
だから
本来は乾燥した木で造られた家の場合は、
シロアリは長い距離の移動も出来ず、また
乾燥している木はエサにもならないんです!!
(写真 ジューテックホーム施工例)
逆に雨漏れで湿った柱や床材となってしまった
構造躯体の家は、シロアリにとってもはいつでも
必要な水分補給が可能で、豊富な良質なエサに
恵まれた環境とも言えるんですね!!
(写真 ジューテックホーム施工例)
雨漏れにより水に濡れてしまった構造躯体。
その水分で木材腐朽菌が発生、増殖して
木が朽ちてしまい、
また
本来は地中にいるはずのシロアリが、
なんと2階の床梁や柱を食い荒らす状態で
あったお住まい!!
本来ならば、
塗装リフォームで「美観の回復」だけで
良かったメンテナンスが、2階の床や壁
バルコニーの構造躯体から交換リフォーム
を行わなくてはならない大工事に変更
してしまった施工例なんです!!
(写真 ジューテックホーム施工例)
但し
ご依頼を頂きましたお客様からは
まだまだ長く使用する予定の大切な我が家!!
当然
想定していたリフォーム費用からは大幅に
ご予算を超過してしまいましたが、
修補が出来る現状況で気がつけて、復旧
工事が行えて良かった!!
もし、塗装専門のリフォーム会社に依頼
していたら、外観は綺麗になったかもしれ
ないけど、これからの数年で怖いことに
なっていたかもしれない!?なんて
感謝を頂いたリフォーム施工例!!
【すまいのプチ知識】
それでは
最後に「屋根リフォーム」の基礎の基礎を
ご紹介!!
住まいの中で最も過酷な使用条件となる
屋根材は
「材料の寿命」
を知っておこう!!
屋根材にも種類がいっぱい!!
現在の建築の主流「スレート瓦」
現行の建築の屋根材で一般的に採用されている
スレート瓦は、セメントと繊維材料を混ぜ合わ
せ窯業した瓦材。
厚さは、だいたい5ミリ程度の薄い板を屋根
並べているんですね。
基材となるセメント板は、30年を超過する
寿命はあるものの、上述した美観と防水性を
決める表層の塗料の寿命は、一般的には
10年から15年と言われているんです!!
その表層面の塗料を、新たに重ね塗りして
あげるメンテナンスで、基材のセメント板
の強度と防水性を守ることが大切なんです!!
その他にも
一戸建ての住宅の屋根材は種類がいっぱい!!
陶器である日本瓦からセメント瓦、
近年人気のガルバニウム鋼板から、海外で
人気のアスファルトシングル材の屋根も!!
その
各素材ごとのメンテナンス時期や方法は
また別のブログでご紹介
そして
忘れていけないのは…
「ルーフィング材の寿命」
この写真の屋根に張られた黒いシートを
ルーフィングと呼ぶんです!!
目的は
屋根材が、何らかの理由で雨水の侵入を
防げなかった時に、屋根内部の構造躯体が
濡れてしまう事を防ぐ防水用のシート!!
一般的にはアルファルト性の厚いゴム製
シートの採用が多いですが、近年では
防水性と湿度の透過性を共存させる不織布
製のシートも人気!!
お住まいの立地条件や屋根材の劣化条件
により、ルーフィングの耐用年数は大きく
変わるのですが、本来ですと20年から
30年のご使用で交換が望まれている
んですね!!
特に
長期期間、屋根材のメンテナンスを施さず
屋根材の劣化が進み、場合によっては雨漏りが
発生している場合は、ルーフィングの寿命も
短くなる傾向で
メンテナンスも塗装ではなく、「屋根材」
と「ルーフィング」の交換(葺き替え)リ
フォームが必要となります。
屋根リフォームには
塗装だけでなく様々な方法もあるんです!!
まずは
この機会に!!
やろうやろう…と思いながら何年も経過
してしまった屋根のメンテナンス!!
大切なお住まいを守りその寿命も伸ばす
ご相談を
お気軽にウェルリフォームまでお待ち
しております!!
”美しく… より快適、安心のすまいへー。 ウェルリフォーム”
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