リフォームにおけるリーガルチェック!! そのリフォームって法令に適合してますか??
【リフォームにおけるリーガルチェック!?】
”建築確認申請”と言う言葉…
今お住まいの建物(家)を注文住宅などで建築された方々は
新築工事を行う当時に[耳にした??]言葉だと思います!?(笑)
この建築確認申請を…
簡単にザックリ(焦)とご説明させて頂くと!!
”建物を新しく建てる際には、建築工事を着手する前に
[建築確認]を[役所]に提出して、審査をしてもらい
承認(確認済書の公布)を受けなくてはならない”
という決まりがあるのですね!!
なんだか難しいお話しですね??(笑)
実は、お客様のお住まい(建築物)を建てる時には
多くの種類の[法律]や[法令][規制]の中で行わなくてはならない
んですね!!
ほんの一例ですが…
●建築基準法
●都市計画法
●消防法
昨今、より国が積極的に法改正をしている
●省エネ法
その他にも
下水道法や… そうですね、建築業法もですね(汗)
まだまだたくさんあるんですが…
[建築確認申請]と言うのは、その多くのルールの中の
一部分(主に近隣への影響部分が大きいイメージ)に対して
関係する[法律・法令・規制]が守られているか??
を事前に公的機関が申請書類の内容を
《確認》する作業なんですね!!
ちなみに、一般的な新築工事の流れでは
その提出された”確認申請書(や図面)”通りに
建築がなされたか?? を工事完了後に再度検査(完了検査)をする
と言う流れなんです!!
【すまいのプチ知識】
Q: リフォームには、[確認申請]は必要ないの??
A: ちょっと難しい回答となるのですが、その
リフォーム工事の行う内容によっては”必要”になります。
ちょっと一例ですが
確認申請が必要となる一般的に有名どころ(ん??)の
リフォーム工事内容としては、
戸建住宅などで行う
”床面積が増える工事(増築)”などがあげられます。
すべての増築リフォームに該当するわけではありませんが
”その規模とお客様がお住まいの地域”による条件によっては
比較的必要となるケースが多いですね。
もうちょっと詳しくは後記でご説明します。
また、
ココも大事なトコロなのですが
一般のお客様だけでなく、残念ながら一部(ん??)のリフォーム会社
でも”勘違い”している方々が多いのですが
その[確認申請]が必要ではないリフォームだと、関係法令の基準は
適応されない!! と言う訳ではない んですね。
建築に関わる関係法令は、お客様皆さまの”健康”や”安全”、
”財産”を”保護”する為に最低基準の守らなくてはならないルールです!!
お客様にも法令へのご理解をお願いしたいとともに…
プロである建築会社の”勘違い…””知らなかった…”が原因となる
法令不適合は問題外ですね(怒)
どうぞ、リフォームを行う際は、この様なことも[リフォーム会社選び]
のひとつのご目安にしてみてください!!
【すまいのプチ知識 その②】
Q: プロの建築会社(リフォーム会社)にお願いをしてリフォーム
したのに、法律違反になることってあるの??
A: 残念ながら…
上記でもちょっとお話をさせて頂きましたが
決して少なくないんです(泣)
あくまでも一般例ですが
その理由として
●リフォーム会社に法令の不適合の知識がない場合。
●法令の不適合を理解した上で、お客様のご要望を優先
●法令の不適合を理解した上で、リフォーム費用やデザインを優先
などが考えられます(泣)
そして…
特に”マンションのリフォーム”になると
その関係法令に加えて”マンション管理規約”なども絡んでくる為
われわれ、プロの建築会社も
”意図的な法令不適合な工事は行わない”ことは当然ですが
”法令や規約を見落としてしまう” プロとしての能力不足には
気を付けて行かないといけないですね(焦)
【すまいのプチ知識 その③】
Q: どんなリフォームが法令の不適合な工事なの??
A: ほんの一例をご紹介してみます!!
●容積率制限・建蔽率(けんぺいりつ)制限、高さ制限
特に戸建住宅で多いリフォームですが、
増築工事をしたり、サンルームを設置したりetc
で関係法令の不適合なリフォーム工事を
残念ながら結構良く見かけます(泣)
少しご説明をしてみます。
関係法令の中の”都市計画法”の[用途地域]と言う規制
の中で、お客様のお住まいの敷地面積や地域により建蔽率や
容積率の最大制限値(可能な面積(容積))が決められているんです!!
”増築リフォーム”は、その床を増やす部分
だけでなく、その建築物(既存の家と増築部分)全体の問題で
建蔽率や容積率(*)が法令に適合しているか??
などの法令順守が必要なんですね!!
ちょっと難しかったですかね??
要は… 新築でお住まい(建築物)を建てられた時に
比較的に良くあるように建蔽率、容積率の制限のめいっぱい
の大きさで家を造った場合は、ほんのちょっとの増築工事を
行うことでも上記の制限値を超えてしまう事が大半なんです。
その他で…
良く見かける(ん??) 法令不適合リフォームのご紹介(焦)
素敵なリビングですね!!
天井に貼られた”無垢の板”が落ち着いた印象の大人ステキ
リフォームです!!
(この施工例はあくまでもイメージで、ちゃんと法令には適合して
いるので誤解なきようお願いします(焦))
最近は、戸建だけでなくマンションでも壁や天井に無垢の自然木で
仕上げる内装仕上げが増えてきていますね!!
実はココで気をつけないといけない”法令”があるんです!!
建築基準法でコンロなどの加熱調理器具が設備された住宅の
キッチン室は火気使用室と定義され、
火災予防の為に準不燃材料以上の不燃材料で仕上げることが義務
となっているんです!!
要は… キッチン室の壁や天井には”(不燃材以外の)無垢の木”は
使っちゃダメなんですね!!
そこで良くある不適合リフォームのパターン!!(泣)
その① リビングとキッチンの間仕切り壁を撤去してしまって、現在流行の
大きな”リビングダイニング”へリノベーション!!
その② キッチンの後方にあった”垂れ壁(天井から下がってきている壁)”
お部屋を明るくスッキリさせるために撤去してしまおう!!
新築時にはあった[間仕切り壁]や[垂れ壁]を撤去してしまった事で
キッチンルームだけでなく隣接したリビングルームも
[火気使用室]として区分され、[内装制限]が適用されるんですね!!(汗)
それを知らずに(不燃材でない)無垢の内装材でリビングルームの
壁や天井を仕上げてしまうと…
”建築基準法 施行令 第129条… 法令不適合”
となってしまうんです(恐)
最後に…
実はプロであるリフォーム会社が”知らなかった…”
と言う理由で、お客様の大切なおすまい(家)が
法令不適合住宅になっているパターンのご紹介(泣)
●消防法施行令 共住区画を貫通する配管等に関する運用
メーカーさんの商品名を限定で記載するので
どうぞ勘違いのない様にお気を付け頂きたいのですが
”マンションのリフォーム工事”において、特定の条件下では
Panasonic社のトイレ “アラウーノ”はご使用ができません!!(驚)
【すまいのプチ知識 その④】
Q: TOTOやLIXIL(旧INAX)のトイレは使用できるのに…
Panasonic社のトイレだけ使えない法令って??
A: マンションリフォームにほぼ限定されるのですが、とある
間取りの条件により関係する[消防法施行令]ですね!!
しかし、残念ながらこの
”間取り上の条件のお住まいが結構多い”んです(泣)
その間取りの条件とは、こんな感じです
もうちょっと詳しく説明してみますね。
上記図面のトイレ(便器の絵)の裏側に[PS]と表記されております。
これはパイプスペースの略で、この空間は、1階から最上階までの
給水や排水の竪管(タテカン)が通っているところなんです!!
この部分は、火災の際に上階(上戸)への”延焼”を防ぐために
消防法で[防火区画]と指定され、耐火構造により造られて
おります!!(1階から煙突みたいになっているからですね)
お客様のお住まいに取り付けられたトイレの排水管をPS内の
竪管に接続するには、この”防火区画(壁)を貫通”させますね!!
そこで登場するのが”消防法”なんです!!
配管が防火区画を貫通する際は、”防火区画の両端 1メートル”は
不燃材を用いなくてはならない!!と…
不燃材???
この解釈が、Panasonic社のアラウーノが使えない!!に
なってしまうのですね!!
昔から使用されているTOTOやLIXILのトイレは”陶器”なのですが
パナソニック社の”アラウーノ”は、”有機ガラス系新素材”で造られて
いるんです!!
スタイリッシュなデザインだけでなく、清掃性の良さや
傷、割れにも強い理由で最近は多くの新築やリフォームでも
採用されております!!
但し、消防法においては、この新素材である
”有機ガラス系素材”が不燃材としては認められていないですね(泣)
あくまでも”諸条件下”での使用に制限があるだけなので
誤解なきようお願いしたいお話しですが、
残念ながら知らずにリフォームでご使用されているリフォーム会社
もたくさんいらっしゃいます!!
法令に違反している建築物(家)は、お客様にとっても後々
いろいろな不都合がある場合がございます!!
是非、リフォーム会社選びの一つの要素として
しっかりした会社を選ぶ!!
事も大事にしてみてください!!
●一級建築士事務所 神奈川県 第15580号
●建設業 神奈川県(特-22) 第76052号
●宅地建物取引業 神奈川県(1) 第28053号
ジューテックホーム株式会社まで
お気軽にご相談ください!!(笑)