山や木に親しみを得る機会を得て、山や木の恩恵に感謝する!! 

 

【建築資材の主役である「木」 その木について学んでみる】

 

 

 

企業によっては、今週いっぱいが

夏季休暇

なんて方々もいらっしゃいますよね。

 

 

 

また

多くの企業で「夏季休暇のスタート」と設定

しているのが、2016年に新たに国民の

休日に加えられた、8月11日(今年は)

「山の日」

 

 

 

「山の日??」

 

 

 

山の日の設定がされた時点で逆に脚光を

浴びた7月の「海の日」の休日。

由来は、四方を海に囲まれた日本。

はるか昔から多くの諸外国から伝来された文化

や物資、人は、海を渡って伝わり、現在の社会

においても海の役割はまだまだ高まるばかり

の「大切さ」を鑑み、国民の休日に設けられた

のだとか!!

 

 

その「海の日」の国民の祝日の設定をきっかけに

日本の国土の7割を占める山地にも敬意を示す

意味も込められ

山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する

趣旨の国民の祝日の「山の日」が設定されたん

ですね。

 

当然ながら

建築の業界は、遠い昔から「海」と「山」と共存

する形で、発展をしてきたんです!!

 

言う訳で、今日は

「木」「山」

のお話の息抜きブログをアップします!!爆

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【すまいのプチ知識】


 

 

 

1.ウッドショックってなに??

 

 

昨年から発生した建築工事で使用する「木材」

の異常高騰と品不足の状態のことですね。

 

建築で使用する加工済の製材や合板(ベニア板)

が前年比で2倍、3倍、4倍と値上がりをして

いる異常事態。

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中

北米や西欧の住宅建築は、むしろ長い好調が

継続しているんです。

特に北米では、低迷する経済対策として

史上空前の低金利の住宅ローン利率が採用

され未曽有の建築ラッシュが発生。

 

 

その建築ラッシュの最中、世界最大の林業国の

カナダで新型コロナウイルスの感染拡大による

ロックダウンの影響で製材の世界供給量が急激減。

また、

世界各国に向けた輸送のコンテナ船舶の供給減も

加わり、日本だけでなく世界的に「木材が不足」

する事態と供給減による異常高騰が発生した

のが始まり!!

 

むしろ、この「ウッドショック」は北米同様の

林業国であるロシアの問題が加わり、世界の

木材供給は地球環境保全の観点からも最大の

供給量が年々制限されていることなどから、

「異常高騰」ではなく、今後は

現行の価格や流通量がスタンダード

になる!? なんて見方も強いんですね。

 

 

2.日本の建築で使用されている木は、国産の木では

ないの??

 

 

国土の7割を森林が占める日本なのに??

実は、日本の建築で使用する「国産の木」

の比率は…

なんと!?

多く見積もっても「30%あるかないか??

 

 

木造住宅の建築で使用している製材の中

でも「国産の木」を探す方が大変!!

な比率なんです!!

 

ましてや!?

ジューテックホームの注文住宅の北欧の家

ウェルダンノーブルハウス

が採用している木造建築工法の

「枠組み壁工法(ツーバイ工法)」

の製材に関しては、ほぼ100%が輸入木材

なんです!!

 

(写真 ジューテックホーム施工)

 

驚かれた方々も多いと思いますが

建築においては、何千年と言う歴史を

木造建築を継続してた日本。

豊富な木材資源や大きな地震への備えの

理由は遠い昔から一緒なんですね。

 

秋田杉、青森ヒバ、木曽檜、吉野杉

数々の美林のブランドを有している

日本の建築材の木材が??

 

 

その経緯は、こんな感じ!?

昭和の高度経済成長期に入ると、住宅産業に

おいても空前の「住宅ブーム」が発生!!

多くのハウスメーカーが出現した時代で

着工戸数は、現代の2倍の190万戸の

建築が行われていたんです。

 

その影響で、莫大な量の木材需要が

発生したに関わらず…

国内の林業の衰退や後継者不足による

製材業者の不足

また、

日本の急激な経済成長を原因とした

世界との貿易不均衡が大問題となり、

北米の貿易赤字解消の一策として

投じられた

「木材輸入の全面自由化(1964年)」

を機に、高品質で安価な海外製の木材が

大量に国内で使用されることになり、

国内の林業はさらに壊滅的な衰退となって

しまったんです。

 

むしろ

現在の市場比率3割の国産材は、近年政府が

力をいれて国産材の取り扱い量を増やして

きた結果、増えてきた数字でもあるんですね!!

 

 

3.でも!!林業はとっても大事!?

 

 

ココのお話しは、夏休みを過ごしている

お子様達にも向けた内容となります!!爆

 

国土の7割に山林を抱える日本だからこそ

現在、衰退をしてしまっている「林業」

通して自然と山を守る大切さのお話し!!

 

 

里山

日本の暮らしの中では、何百年、何千年と

長い時間を「山」と「人」は、隣接をして

お互いに影響を受けた暮らしを続けてきたんです。

 

余談ですが、木造建築を主としてきた日本

では西暦1000年頃には、木材伐採量の

制限や育林の勅令がなされていたのだとか!!

 

ココで大事なポイントが!!

その「山」も、実際には里山に暮らす人間が

植林や育林に手を加えないと、健全な成長が

行われないモノでもあるんです!!

 

 

ザックリと簡単にご説明をすると

山の木々も人間が定期的に「間引き」を

して1本1本の木が、十分な栄養と水分、

そして充分な日光を得れるようしてあげて

健全な成長を促すことが必要であったり、

針葉樹と広葉樹の木が安定的な割合で配置

されることが、「強い山」を育てることに

繋がるんです!!

 

ちなみに

「針葉樹」とは、スギやマツの様に細長い葉を

持つ木

 

 

「広葉樹」とは、サクラやカエデ(紅葉)の様に広い葉

をもって広がって成長する木

 

 

ココにもこんな経緯が!?

 

元々の日本の山林は広葉樹の方が割合が多かった

のですが、人間による人工林では、ほぼ針葉樹を

植林してきたんですね!!

その理由は

木が主に建築資材として使用されてきた

歴史から、針葉樹の特徴でもある

1 早く成長をする

2 葉が広がらないので多くの木を育林できる

3 建築資材として使いやすい、まっすぐな木が多い

 

資源、商業目的としては針葉樹の木がメリット

が多かったんですね。

 

ところが…

時間が経過してみると、様々な問題も顕著化!!

現在、多くの方々を悩ましている「スギ花粉症

戦後の焼け野原となった山に、資源、商業目的

として非常に多くのスギの木を植林した結果

とも言われているんです。

 

 

もう一つの

針葉樹と広葉樹の大切なお話し!!

 

 

「地すべり」

 

昨今、地球温暖化の影響もあり(と言われている)

多発している大雨やゲリラ豪雨などの異常気象。

日本全国でも「地すべり」が頻発していてニュース

などで「地球環境」のお話しも多くなされており

ますが、

地滑りの全てが地球環境の問題なのか??

 

実は、針葉樹を主とした人工林は地滑りが発生

しやすい統計もあるんです!!

その理由(個人的な見解も含まれます)としては

 

1 広葉樹の根は、葉と同様に四方に広がりながら

伸びているが、針葉樹の根は、葉と同様に細く

深く伸びる傾向がある。

 

 

四方横に広がる広葉樹の根は、地盤自体も網目状

に強固に固めてくれるのが特徴

 

イメージとしては、樹木の根は目に見えている

葉と同じようなカタチで地中に根を張っていく

んですね。針葉樹は細く深く、広葉樹は丸く広く!!

 

2  広葉樹の特性でもある落葉(紅葉)が豊富な腐葉土

を蓄積し、降り注いだ雨を保水する

 

 

当然

針葉樹の多い山が増えてしまったことだけが

理由ではないのですが、ニュースでは異常気象

を理由にされてしまっている地滑りの増加に

こんな起因もあることを覚えておいてくださいね!!

 

 

4 多種多様な樹種の生育は、生物の多種多様性に

とっても大事

 

 

動物や昆虫、植物やキノコなどの菌類にとっても

広葉樹や針葉樹それぞれと共存しているものが

いっぱいなんです!!

その中で

昨今、商業や資源目的で増加してしまったまま

放置されている「針葉樹の森」の問題点。

 

広葉樹の特徴でもあるドングリや実は、昆虫や

小動物たちの「食料」でもあるんですね!!

 

 

昆虫や小動物がいる森は、連鎖として中型から

大型の動物も生息が可能となり、また大型の

動物がエサを求めて集落に出現することも

制限される傾向もあるんです!!

また

落葉の蓄積で出来た腐葉土は、土壌に必要な

栄養分を与えるだけでなく、地下水を通って

川に流れ、その豊富な栄養を含んだ水は、

やがて海に流れ、魚たちにとっても良い

海の環境を作り出しているんです!!

 

 

 

 

4.日本の建築で使用されている木材って??

 

 

木造の戸建て住宅の構造材やフローリングやドア

などの造作材を製造するときに使用している「木」

は、上述した様に

約8割が海外製の木材が使用されているんです。

 

ちなみに

日本の建築資材で使用する木材の輸入国は

1 カナダ(アメリカ)の北米

次いで

2 スウェーデンなどの北欧

3 ロシア

4 西洋(ドイツ等)

実は、アフリカから南半球のオーストラリア

まで世界各国から輸入されているんです。

 

その中でも大半を占めるのが、カナダ、

アメリカの北米エリアとなるのですが

ジューテックホームの注文住宅

ウェルダンノーブルハウス

が採用しているツーバイ工法の製材は

「ほぼ100%がカナダ産」

ちなみに、カナダは世界No1の木材製品

供給国なんです!!

 

 

 

ツーバイ工法で使用される木材製品を

ランバー(Lumber)」(木製材品の意味)

と呼ぶのですが、

構造材として使用される木の樹種名を

SPF(エスピーエフ)

と言うんです。

 

こちらは、正確には

S スプルス

P パイン

F ファー

など、針葉樹の雑木の総称のこと。

日本の樹木に例えると、

スプルースは、「トウヒ」

パインは、「マツ」

ファーは、「モミ」

が近いところ。

 

北米産のスプルス材は、美しい木目や樹色

(白木)で以前より日本でも人気で

現代でも「和室の造作材」でも広く

使用されている樹種。

 

 

 

ここで驚くデータを紹介!!

 

 

北極も近い!?カナダ北部を中心に広がる

広大な森!!

なんと、その森林面積は「日本列島の12倍

 

世界No1の林業国のカナダは、何百年と

培った林業の知識と技術で、この広大な森林

をブロックで区分けして、毎年、定められた

面積の木を伐採、同時に同じ面積の植林を行い

成長の約30年のサイクルを守り続けている

んです。

 

この伐採量や植林(育林)には、カナダ政府が

厳しい罰則を用意して監視を継続している

ので、林業を国策としながらも、カナダの

森林減少率はほぼ0%を維持しているんです!!

 

ココで、カナダならではのプチ知識!!

 

広大な森林からの伐採作業は、真冬の期間

だけで行われる!!

 

 

元来、日本でも伐採は「冬」に行われることが

多いんです。

一番の理由は、樹木も動物と同様に真冬は活動

を抑える仕組み(冬眠??)

樹幹を流れる水(養分)の量も同時に抑えられて

いる為、切り出しや輸送でも木材が軽い状態で

また伐採後の含水率が低くネジレてしまう

症状や腐朽菌の発生も低減できるんですね。

 

そして

カナダならではの大きな理由がコレ!!

 

 

北極もほど近い「湿地帯」が主なSPF材の

植林地!!

あまりの広大な面積だけに、当然、林道なども

整備されておらず(と言うか…無い汗)

その深い森の道なき道をトラックや作業車で

奥深くまで進んでいくんです!!

つまり…

湿地帯なので、降り積もった雪を道として

進むしか方法が無い!?ってコトなんですね笑

 

 

ちなみに

カナダの道ですれ違う木材を運ぶトラックの

大きさは超巨大!!(笑)

 

 

 

建築業界全体を揺るがす大きな問題となって

しまった「ウッドショック」

その主役でもある「木」のお話をツラツラと…

 

これからの将来は、「木は高級品の一つ」

となっていくのかもしれないですね。

 

 

 

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